マグスのゲーム&映画ブログ

基本ゲームや映画たまにプラモとかのレビューを書く雑なブログ。ゲームの考察などはツイートした物を後から再構築する形なので最新を見たいならTwitterを。

『SIGNALIS』クリアした感想 レビュー ※ネタバレ無し


SF好きだがホラー苦手なので買うかクソ悩んでいた。
めちゃくちゃ良作で直感に従い買ってよかったわ。

ACHTUNG
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ストーリー


約束を思い出して


とある星系、帝国から独立した"国家"の宇宙調査船にて。

ゲシュタルト(人間)アリアーネ・ヤンとレプリカのLSTR-512エルスターを乗せた調査船が未知の惑星に不時着する。
コールドスリープから目覚めたエルスターは船内にいないアリアーネを探すため吹雪舞う船外に出る。
その最中に見つけた門の横にある謎の穴に入り、部屋に置かれた六つの封印がある黄衣の王を手に取ると無線が起動され謎のシグナルが送られた。

場面は変わり惑星レンの◼️◼️◼️◼️◼️施設シェルピンスキー、ゲシュタルトを殺しレプリカを狂化される謎の感染症が発生した地獄のような場所でエルスターは手に持つ1枚の写真を手がかりに彼女を捜索をし不思議な体験をする。

ストーリー感想

最高すぎて頭ぐちゃぐちゃになる

ネタバレになるから何も言えん、買え!

PVの不可解な雰囲気に魅了されて購入し、その望み通りサブリミナル、ホラー、理解不能で考察の余地があると言った要素が盛り沢山でとても良かった。

通常のムービー意外にも前述通りサブリミナル的に小ムービーが挿される。
ムービー自体はセリフが少なめなので、基本的にはマップに散らばっている書類を見てゲーム進行、世界観の理解や没入をするスタイル。なので基本的に全ての部屋を回りたい。

ちなみに書類は全て記録されいつでも閲覧できる。(ANNOを見ながら書き込み)

設定や起きたそのものについての説明がほぼ皆無でわけわかめ状態で考察をしない限りエンディングを迎えてしまう。ここら辺は好みが分かれそう。
ただエルスターの行動理由だけは終始一貫しているのでプレイ中はそこまで気にならず、そもそも自分は世界観や雰囲気の時点で大大満足し、考察の余地が有るのが好きなのでとてもよかった。

軽くの考察でも満足できるが、かなり奥深くまで考察が可能。

マルチエンディングは10/30時点で4つ確認されている。
そのうち3つは確定方法不明で簡単に見られるが4つ目は特殊なプレイをしないと閲覧不可能。
まぁやり方は予想ついてたけどね。


日本語訳に加えフレーバー的にゲーム内で表示されている言語はドイツ、英、中国が主。
特にゲーム開発地でもあるドイツ語がサブリミナル内で頻繁に表示されるのでドイツ語の知識があればより理解度が深まるのかな?

設定

ゲシュタルトとレプリカ

ゲシュタルトが人間、ゲシュタルトのニューラルパターン(脳内の構造かな?)元に生産されたのがレプリカ。
レプリカ含めて人類とよんでいる。

本作の舞台シェルピンスキー基地では司令官から警備まで様々な役職がレプリカで行われている。

感染症

ゲシュタルト感染症すると数日以内に死亡、レプリカは外の生態パーツがただれ落ち狂人化する。

感染者の名の通り敵は全てレプリカで出来ており、よく見ると各ユニットの特徴が見られる。

生き残りが書いたメッセージでは、節約のため弾を当て倒させてから踏みつけて機能停止するのが推奨されているが…


マップ

最後の方文章よくよんでなく謎解きに2時間詰んだが、12時間でクリアした。
2週目はテキスト回収込みで4時間ほど。

大まかに分けて3マップ、細かく分けると5マップほどに分かれているが、どれも雰囲気が異なるマップ、テキストなので飽きはきづらい。
そもそも短いしね。

一部マップを除きミニマップ機能があり、ドアが通行可能、鍵が必要、通行不可などの表示に加えて終わってないギミックあるよ〜の自動ピンもあるのでだいぶ使いやすい。

サバイバルゲームのなの通り弾薬を節約し避けるのが基本だが、割と弾薬は余りがちで医療品も必要以上に配置されているのでそこまで気にならない。

各マップごとにセーブポイントは2つほどあり、慣れてきた頃には移動のストレスを減らすアイテムもあるので適切に使うこと移動自体はかなり楽になる。

謎解き



ゲームシステム自体はバイオ1をモチーフにしているぽくサバイバル的要素、謎解き要素など既視感があるがそこに本作のSF要素を入れオリジナリティを確保している。
使用頻度が多い信号傍受はゲームのタイトルと相まって良い。
謎解き部屋は全て安全、ヒントというか実質的な答えも大抵は同じ部屋にあるのでわかりづらさは殆どない。

謎解きのストーリーとの親和性が高いのが割と気に入っている。

戦闘


アイテム携行可能数は6個、この数についてちゃんと理由付けされているのが高評価。

ただ装備、武器、弾薬、回復アイテムと持ち運びするアイテムが多く探索用の空きスロットがかなり少なくなり往復が必要になってしまう。
一見すると慣れて消耗品類の持ち運びを減らすまでの問題と思いがちだが、後半になると配置される弾薬の種類が増え結局はスロットが足りなくなる。
開発もその問題は承知したようで今代替案を考えているみたい。
自分的には眼とライトのような体に装着できそうなアイテムは固定できるようにして欲しいかな


システムはバイオハザード1だが、操作系はメタルギアソリッド1に近い。
バイオ1の操作感はカメラの位置やそれによるスティックの方向が苦手だったので今作はだいぶプレイしやすい。

俯瞰視点からある程度のオートエイムで狙いを定めるスタイル、狙う時間をかけるほど急所を狙って高威力ぽい?があんまり実感はなかった。
狙っている前後はキャラの動きが少し硬く被弾を受けてしまうことが多発したのが少し不満かな。

様々銃を使えるがゲームの長さに対して少し多すぎる感がある。そのせいもあり弾薬はあまりがち

イマイチわかりづらかったがグレネード弾はフレアガンと組み合わせることで弾の入れ替えが可能。既に装填されていた弾薬は戻ってくる。

半ステルスゲーで敵の感知範囲は余り広くなく、走りはするが近づいたら歩く、そして攻撃の予備動作が長いので戦闘を避けるのは慣れたら楽。

戦うとしてもプッシュもある、体力自体も5回ほど殴られないと死ななく瀕死時はアサシンクリードのように自動回復されるので戦闘での詰みは殆どないかな


ホラー

バイオ1を洋館で止めたレベルのビビりだがクリアでき、2週目はスイスイと行けるくらい。

恐怖の種類は意思疎通ができない怪異に襲われる、中盤からは若干のコズミックホラー的要素が強くなっていく。

プレイヤーをビビらせるビックリ要素はほぼ無いが被発見音とセーブ時の音が怖いのでそこは少し慣れるまでがまん。

殆どが人造人間なので生身の身体へのダメージのような直接的な表現は無いが中盤からは精神的にくるグロ要素が強いので注意が必要。

あんま怖く無い(怖い)

バチバチに怖いわけではないからホラーゲームをやりたい!って人にはそこまでオススメできないかな?

その他


キャラの顔がみんなイイ!!!
(ただどのキャラも似たような顔つきなので判断しづらい。)
特に終盤のエルスターの挿絵は動き表情感情全てが最高に表されている。

低めのグラフィックが逆に恐怖感の演出としてイイよね。
その低めのグラフィックも最新のゲームらしく鏡や光などが細かに演出されてるのでとても綺麗に見える。

不快ながらも美しいゲームオリジナルのBGMは最高。

夢やサブリミナルで見る絵画はスイスの画家アルノルト・ベックリンが描いた「死の島」
序盤から黄衣の王がある、ショパンの雨垂れが流れたりと現実物の引用が多いがそれらの知識は不必要。

翻訳した人すげ〜ってくらい考察用テキストまでしっかりと翻訳されている。
ただドイツ語や中国語の部分はゲームの仕様上そのままなので、やりづらさや理解度足りてるのかな?と言うモヤモヤは残る。


何言ってるかわからんけどデルトロがコメントしてるぞ!


Steamのページを見ればわかるがアホみたいに賞を取ってる

まとめ


↑メインメニューやけど眼が良すぎるよね。

ストーリーを直接語られることが少ないため普通にプレイするとしても雰囲気重視のSF良作。

考察の余地が多大にあるため、資料を読み繋げて何が何だかを考察するの楽しいよ。
自分の頭の中では筋が通るようにほぼほぼ考察完了したのでちゃんと整合性とれたストーリーや設定になっている。

今年プレイしたゲームで1番気に入ってるかも。

ホラー要素は思ってたよりも低く難易度もさほど難しないので思ったよりもラフにあそべた。

PVでゲームのこの素晴らしさを表現し切れているのでPV見て気に入ったらなら間違いなくハマる!!!
ただ爽快感を求めるアクションゲームでは無い、そこまで怖くは無いとガチガチのホラゲーを期待している人などにとっては少し残念な内容かもしれない。