
発売前からようわからん連中にようわからん荒らされ方をされ炎上していたACシャドウズが数回の延期を得てようやく販売された。
UBIのゲームはここ2年ほど不作揃いだったが今作はどうか!?
ストーリー
天正九年(1581年)
伊賀は天下統一を目指す織田信長軍により攻撃を受けた。
窮地の中「藤林奈緒江」は父に謎の隠し刃と箱を託されるが能面の男に奪われてしまった。
男の仲間「百鬼衆」に殺された父の仇、守ると誓った箱を奪い返し謎の刃を探るため、能面集団 百鬼衆の暗殺を行い裏刀衆の再結成と「弥助」を頼ることになる。
新規IPの歴史ゲーと考えたらめちゃくちゃ面白いがACシリーズとしては物足りない。
日本史苦手な自分でも知っている偉人や土地がじゃかじゃか出てきて彼らと協力、時には敵対するのがとても楽しめる。
ACシリーズとして物足りない理由はアサシン教団っぽい裏刀衆vsテンプル騎士団っぽい百鬼衆とAC2から100年後の16世紀にもかかわらず教団設立以前のRPGシリーズと同じ構図なのが残念。
特に今作は近年において日本の漫画「アサシンクリード:チャイナ」や韓国の漫画「忘れ去られし神殿」などで15〜17世紀日本編の土台を作っておきながら活かされなかったのが少し不満。(まぁ製作期間や媒体の違いを考えれば仕方ないが)
そして現代編がOPとEDの他は中盤と終盤2回、今の出来後の裏はこうなってたんだよと説明するセリフを流す程度に終わってしまったこと。
逆に言えばいつものACの複雑な組織関係やSF要素が少なめの純粋な歴史フィクションゲーなのでシリーズ初心者にはとてもわかりやすい作品となっている。
以下は細かい感想
メインストーリーは前作スピンオフのミラージュ同様、オープニング後は自由暗殺で全員暗殺すれば頭領を暗殺する枝分かれで最後だけ収束するタイプ。
後述するがこれのおかげで個人的には不評ではある。
序盤は奈緒江のみ、中盤は両者、終盤メインクエストは弥助のみと別れている。
正直終盤も奈緒江参加させてバディ感出して欲しかった。
オープニングがほぼいきなり伊賀攻めから始まり情報も少ない中ストーリーを進める事になるが、奈緒江と弥助の両者のサイドクエストを進める事でオープニングに至るまでの動きがわかるのが今までのACシリーズには無い事で新鮮だったのと、情報の開示でオープニングの見方が次々と変わるのがとても深く楽しめた。
百鬼衆の暗殺はオリジンズやミラージュと同じで数クエストやって情報集めて暗殺という流れ。
全目標メインストーリーで完結され、オデッセイやヴァルハラの様な暗殺の為の暗殺をストーリー外でダラダラとやらないとダメの苦痛さが無いのはいい点。
今までの作品以上に現地の文化をメインストーリーに入れていると感じた。
今までの作品は現地文化の描写はあれどなんかやってんな程度しか思えなかったのが、ムービーで物事の説明を行いながら主人公がデカデカと行うのがとてもわかりやすく作品の没入感や説得感が増えてとても満足している。
発売直後に炎上"させられた"奈緒江と弥助の同性愛描写と弥助の歴史上人物との恋中については「正史モード」では互いにいいなと思うているけど直接的な描写はない程度に済まされているので会話自由選択で恋仲か否か選べるプレイヤー次第といったところ。
というか2の時点で歴史上人物と正史で恋仲になり、オデッセイとヴァルハラも同じなので今更気にすることではない。
これも未プレイの戯言程度の話し。
ストーリーの掘り下げ不足
先ほど言及したが、今作のメインクエストは前作スピンオフのミラージュと同じくオープニング後はレベル制限があれど自由な順番で目標を暗殺でき、全員暗殺すれば最後に頭領暗殺のメインクエストが行われる形式になっている。
ミラージュの感想記事でも罵詈雑言書いていたが、これがとにかくダメ。
最初から最後まで1本道なら「主人公の成長」「敵味方問わず周りのキャラの長期による絡み」「出来事の順序を辿り歴史を体験する」など本来映画やドラマの様に深く長く続くストーリーが、各地方の小規模クエストのお陰で浅く短いストーリーが何個もありサイドクエストをひたすらやってるだけの気分で主人公の成長も最後に波が来る感じ、キャラクターの使い捨て感が目立つ、そしてラスボス倒した時の長期にわたるストーリーを終わらせた感が全くもって持ってない。
例えば前作ヴァルハラだと段階的に攻略できるマップが解放される為、ラグナルの息子達編、グズルム編などを長期に渡って展開できたのに、今作はいきなり全員の暗殺が可能になるのでそういった事も無く全員初見で使い捨てのキャラとストーリーを進めるのが本当に意味がわからない。
せめて今までのAC同様2〜3人暗殺すれば横に伸びた枝を纏めるメインクエストを行いまた2~3人暗殺する様横に広げるにしたら節目のメインクエストの為に暗殺してる感が出てくるが今回それが序盤後の弥助合流の為の1度しか無い。
その為各目標の百鬼衆暗殺しても全員「頭領の正体も箱の中身も答えない」とストーリーの進展が一切ない無意味なメインクエストとなっているのが本当に酷い。
せめて他のRPGシリーズの様に暗殺後謎空間での会話や書類などで情報を入手して、頭領の正体を考察できる様にすればいいのにそれすらも無い。
百鬼衆もTwitterで話題の序盤の全員集合シーン以外まったくもって仮面をつけないどころか名前が知れ渡ってる敵もいるのが本当にもったいない、発売前のポスターで今作の敵組織は能面をつけるのか!とセンスが良すぎてめちゃくちゃ興奮してたのに。
そして暗殺後謎空間もないのでオデッセイ同様に各暗殺対象が印象に残らないのも問題。
現代編の少なさ
もう一つの不満は現代編と毎度お馴染み要素などのSFの少なさ。
先に述べた通りOP EDの他2回しか現代編ムービーが流れず、その内容もアニムスハブの説明とストーリーのACオリジナル要素の詳しい説明のみ。
前回ヴァルハラでレイラ編が終わり、バシム編が始まると期待していたが、4BF〜シンジケートのフェニックスプロジェクト編の様なプレイヤーが主人公の様な設定になっており、アニムスハブ編を長く続けたいがためか序章も序章で世界観の進展が全く無い"無"のストーリーになってしまっている。
今回先に述べた様に現代編やSF編、教団と騎士団の戦争を割り切ってアサシンクリード入門用のゲーとして作られている
そのおかげで自分の様に毎度の現代編やSF展開を楽しみにしているプレイヤーにとっては物足りない作品となってしまった。
まぁほかのRPGシリーズがSFボーナス期間だっただけだけどね。
サイドクエスト
前作までにあった暗殺のための暗殺、そのための情報収集のための暗殺をなくした結果か暗殺ターゲット大すぎ問題がサイドクエストにしわ寄せがきている。
サイドクエストの7割が5人ほどで各地に散らばってる一味の暗殺で、1割が裏刀衆の弟子勧誘、もう1割が〇〇兵や野党を100体近く殺してくれ系、最後の一割がムービーだけで過去や未来について思うとほぼ各地の中ボス暗殺クエストとなっている。
流石に計50人以上暗殺するのはだるすぎる、これは水増しと言われても仕方ないでしょ。
アクション
今作発売前に話題となっていたのが奈緒江の軽快なアクションと弥助の獰猛な戦闘の切り替え要素である。
これについては今作大ハマりで両者の切り替えでゲーム性が大幅に変わり、ストーリー上でも自然と己が役割でプレイできるのがとても良かった。
問題としては片方でしか受けられないクエストで、警戒地域や敵陣ではキャラの変更ができないので一回外出て切り替える煩わしさがあった事。
話しかけると自動でキャラを切り替える程度は実装して欲しかった。
忍としていつものアサシンの様に暗殺やパルクールが行える。
RPGシリーズの欠点として劣化しもっさりしたパルクールが挙げられるが今作は軽快でアクロバティックなパルクールができてフリーランがとても気持ちいい。
鉤縄での城🏯の侵入も楽しいし久しぶりにフリーランやってる感が出るキャラクターになっている。
ただ、過去作のようにほぼ全ての木が登れるわけでは無いのが残念。
今回で追加された匍匐で草むらや浅い池に隠れるのもメタルギアをやっている感覚で幅広いステルスができるのもとても楽しい。
特に今作は光と影の概念が実装され、暗闇だと発見しづらくなるが灯りがあるとそれが無くなるのでルートを考えて移動したり、手裏剣で灯を壊すなどの選択肢が増えたのがとても楽しかった
奈緒江の弱点としては戦闘能力がかなり低い。
弥助と比較して体力も攻撃力も半分ほどしか無いので暗殺を中心にするキャラクターとして設計されている。
アサシンというよりは忍者感が強い。
残念な点はキャラのスキルを育成するまで、巨漢を暗殺不可、武士以上の敵には警戒されている状態で暗殺不可などの制限が多すぎるので、奈緒江の華奢な体格とかを考えれば理屈が通っていて、育成すると暗殺可能になるとキャラクターの成長を感じられるが、ステルスが苦しいだけの要素なので設定から暗殺の制限をオフにする事推奨な気もする。
またヴァルハラとミラージュにて復活した群衆に紛れるソーシャルステルスが廃止されたのが残念。
城内に戦闘能力がないが発見すると敵を呼ぶ民間人がいるからかな。
戦闘要員として城の正面突破をする設計になっている
奈緒江のペチペチ攻撃と違い大きい体力と攻撃力を使い敵を蹂躙するのは最高に楽しくキャラクターのメリハリが効いててこれはアリだなと思うた。
ステルスは苦手で体格のおかげで物陰に隠れづらく、暗殺の音も大きいがパルクールも建物に登る程度はできると最低限の行動はできるのでプレイに不満やストレスを感じることは思いの外無かった。
イーグルダイブは一応可能だが、落ちると藁が崩れて尻餅つくの、それを悔しがるのが可愛い
割とキャラクターとして成熟してるのがあるのと合流が中盤からなのもありどちらかというと奈緒江がメインの主人公と思う。
ビジュアル
当時の次世代(PS4)で美しさを求めていたユニティには劣るが、RPGシリーズの中では一番綺麗。
画面上に舞う草木や地面に生える草や木の毛量が明らかに増え、各キャラの髪の毛も多くの束で一本一本本当に生えているのかのように細かくそしてサラサラに表現されていて、PS4販売もあった前作ヴァルハラより明らかに進化している。
最近のゲームのトレンドなのか特にムービーシーンは専用のメッシュとテクスチャが用意されているのか?と思うくらいにキレイ。ライティングだけでこうなるのか本当に専用のものを用意されているのか専門外なので謎すぎる。
特筆すべきはACシリーズ初のレイトレーシングの実装で大阪湾や琵琶湖など水辺が多いマップでより綺麗なゲームを表現できたのと、物体の破壊がより多彩になった事。
後者を詳しく説明すると前作までは樽や壺といったあるあるの物体しか破壊できなかった事に対し、竹、草木、箱、陣幕と言った刀で切れそうな物は大抵破壊できるようになっている。
例えば隠密中であれば陣幕や障子を切る事で本来スムースに進めない場所を移動できるようになったり、焚き火や灯りを消す事で暗闇の隠密行動がしやすくなったりする。
戦闘をすれば周りの箱が壊れて敵の弓や種子島を防ぐ遮蔽物が無くなったり、周りの草木が刈れて戦闘後の隠密が難しくなったり、あと単純に周りを破壊しまくりながら戦闘するのが楽しいと、次世代専売によるゲームの表現が増えたのがとても素晴らしかった。
かつての日本にあったように四季が実装されている。
今まではストーリーの進行に合わせてやマップの北は冬で南は夏などで季節の切り替えはあったがゲームのプレイ時間でリアルタイムに変化するのは初めてのこと。
春になると桜が咲き、秋は紅葉が、冬になると雪が吹き地面に雪が積もり時には猛吹雪も。
このように四季を楽しむことができるが、正直今作はシリーズ最短のゲーム内経過年月だったのでゲームとしては良いがストーリーの没入感は薄れたかな。
後日本の冬の厳しさを知っているので奈緒江も弥助も寒そうで心配なのと、敵もガタガタ歯が震えてる🫨音が実装されているのが細かくて良かった。
日本の風景もめちゃくちゃ再現されていてイングランドの丘陵と違い、平野からボコっと現れる山が連続しているのがよく日本で見る形式でなじみしかないのがすごい。
以下魅力を伝えるためプレイ中いくつか撮ったスクリーンショットを






BGM
シネマティックトレーナーで評判良かったからかカナダの日系バンド「TEKE::TEKE」を数多く採用している。
バンドの楽曲がサイケの影響で賛否両論だが俺は好きだし、外国人から見た時代劇っぽくて逆に合っていると思う。
ただ潜入中ボーカルの人が囁くBGMだけは集中力途切れるのでやめて欲しい。
TEKE::TEKEは奈緒江や百鬼衆で使われているが、弥助側でも黒人っぽい訛りの別のバンド?が用意されていて面白かった。
訛りで言えば日本語吹き替えはほぼ何か言ってるかわからんかったSHOGUNのドラマよりも控えめで、現代人には9割理解できる言葉だった。
英語吹き替えも日系人が多く勤めたみたいで、Twitterでチラホラ流れてくる動画を見ると日本訛りの英語で海外の方向けにも没入感があるのでは無いかな。
まとめ
日本人なら誰しもが習った歴史を体験できる神ゲー。
次世代専売のクオリティで歴史を追体験しながらリアルで訪れた事のある観光地をゲームで再訪でき、アクションも二極化した奈緒江と弥助で異なるゲームをしてる様に楽しめるが、ストーリーは難ありで特にシリーズファンには辛いところがいくつもある、その代わりアサシンクリードシリーズ初心者にとって一番やりやすい作品。
DLCも淡路島確定で作中のオブジェクトとしてある地図の予想だと第二弾として名古屋の尾張国?がありそうで、ヴァルハラ通りだと無料DLCも定期的に来ると思うので長期にわたって楽しめると思う。
結局販売前に荒れていたのはUBIが著作権侵害をやらかした以外は炎上商法でYoutubeなどの再生数を稼ぐためのペテン師とそれに騙され乗せられた人らが故意的に嘘を並べ誹謗中傷を行っていただけで、UBIに日本を貶す意思はなくいつも通りのUBIコンテンツだったのでそこら辺も危惧しなくていい。
この記事にも散々書いたがUBIは今まで以上に現地の文化を尊重したつくりになっていて愚かな炎上で嫌になっていた自分の国を再度好きになれるような作品を作ってくれたことに感謝をしたい。
だけどUBIファン兼アンチとして神社やお寺の環境物破壊不可や民間人や動物の殺害不可など、実際やるかどうかはプレイヤー次第とはいえ今までのゲームでは出来ていたことを表現規制に屈した事は忘れない。今作一の汚点
これで9800円は安いしPCならUBI専用ランチャーから買えば20%クーポン使用可能、そしてXBOXとPCなら1800円のサブスクでデラックス版とDLCがプレイ可能なのでさらに安くプレイもできる。