マグスのゲーム&映画ブログ

基本ゲームや映画たまにプラモとかのレビューを書く雑なブログ。ゲームの考察などはツイートした物を後から再構築する形なので最新を見たいならTwitterを。

個人的エアブラシの選び方について #1 ハンドピース

この前ワンフェス行った翌日にフォロワー二人と秋葉原散策して、フォロワー片方がエアブラシ未所有だったのでヨドバシとかでこう言うハンドピースやコンプレッサーがいいよ〜的な話を軽くしたが、いかんせん手類が多い割には触って比べる機会とかもほぼ無い中で高額な買い物をするのは難しいだろうなぁ〜と思ったのでブログで詳しく書く。

今回書くのは以下の内容

買う前に準備すること

準備するには3つ必要「お金」「場所」「同居人の許可」

まずはお金だが「ハンドピース1万円」「コンプレッサー1万円〜2万5千円」「塗装ブース1万5千円」+周辺機器諸々で最低4万円ほど。
"最低限の良いやつを揃えて"なのでこれ以上は余り下がらないと思った方がいい。
より安く揃えるとしたら通販サイトでは個々のセールは余りされないが、静岡とビッグサイトのホビーショーやワンダーフェスティバルと言った大規模イベントではそこそこ安く売られるので行く予定があればそれを狙うのはアリ。自分もそうした

エアテックスのブースはハンドピース色々置いてて多分聞いたら触らしてもらえるの良さそう。

ちなみに金をかけるのはハンドピース>>>塗装ブース=コンプレッサーかなと思ってる


場所についてはなるべく窓側、塗装ブースが最低40×40×40でその横にハンドピースなどを置くスペースが+15cm〜は欲しい。
コンプレッサーは最悪床や机に吊り下げでOK
自分はこんな感じ


同居人の許可については、「油性アクリル(ラッカー)を使う場合の臭い」「吹いた塗料の粉末汚れ」「コンプレッサーの可動音」の3つが重要かな

臭いについては水性を使ったり、吸引強めの塗装ブースを使う事で軽減可能。

粉末の汚れは塗装ブースを使う事で8割ほどは解消されるが注意点として、洗濯物や植物をベランダに置いてる場合は排気された物で汚れる危険性が高いのが注意。排気のすぐ横に隣の建物がある場合も気をつけた方が良さげ。
先日、2年ほど使った塗装ブースを改造する為に掃除した時↓こんな積もるほどシロッコファンに溜まってたからヤバいよ。

可動音については防振マットを敷いたり、Twitterでは簡単な防音ルームを作ってコンプレッサーだけをそこに入れてる人何人か見た。(これ知らんけど吸気大丈夫なんかな?)
自分の場合は早朝と夜はやらない事で同意を得ている。

ハンドピース

エアブラシで1番値段で性能差が出るので妥協してはダメなところ。

値段イメージとしては「1000〜3000:すぐに詰まるし精度がダメですぐ壊れる」「5000〜7000:台湾製:最低限の1つ下の性能とりあえず試しにや、すぐ買い替えてコレをメタリック用とかにするならアリ」「9000〜12000日本製:とりあえずここら辺を買ったら後悔しないし何年も持つと言われてる」

自分のハンドピース歴

  • メーカー不明コンプレッサー一体型

高校1年くらいの時にとりあえず始めてみよう!って事でアマゾンで購入したよーわからん信用できんやつ。

一体型コンプレッサーの極々低圧も相まって詰まりやすく使いづらかったなぁ〜

後述するがカップがネジで外付け式なのが洗うのクソ面倒なのがこれで分かった

  • エアテックス MJ724 0.3mm


静岡ホビーショーでコンプレッサーと一緒に買ったやつ。
なにかと同時購入で6000円だった記憶ある。まぁいうてジョーシンで7000円やけど

フツーに使えて細吹きとかもしやすかったが口述する高級品を買い、値段=質を理解したのとバスタブ型のカップが洗浄しづらいので最近買い替えてメタリックとパールようになった。

普通に満足にエアブラシできるって意味ではまずはコレを買うのもアリ、ただ洗浄しづらい。


お値段2万円。買った時震えてた🫨

ここ1年で作り始めた女の子のガレージキットを作る時に避けれないのがアイペイント。
そのアイペイントに良いとよく見たので購入した。

まずビックリしたのがレバーの滑らかさと持ちやすさ、ほんとに思い通りに動くレバーがめちゃくちゃ扱いやすくて極細吹きがやりやすく、徐々に広げたりするのもお手のものマジで使いやすい。
窪みがあるのオシャレかな?と思っていたが両手で持つ時めちゃくちゃフィットするよコレ。

ただカップ内のメッキ厚がだいぶ薄く本体の銅とカップの真鍮が透けてるのが調色棒とかですぐ傷つきそうで怖い。
めっちゃ磨かれてるから洗浄はしやすいよ

キャップがデフォルトではすぐ王冠の先に塗料が溜まって塊が飛び散りやすいので他に交換すべき。

  • エアテックス 謎の安売りエアブラシ


ビッグサイトのホビーショーで2000円で売ってたエアブラシ。
刻印ミスで不良品となってしまったので安売りしてたみたいだが、使ってみるとかなり使いづらくメタリック用のサブ機としてもあかん!って感じだったので大手でも値段は値段なりの性能やなと悟った。
たぶんコンプレッサーの付属品だとは思うが単品で売っても3500円くらいの感覚。

  • アネスト岩田 HP-CR 0.5mm


8000円ほどで売られてるが楽天スーパーセールで6500円ほどで買えた。

アネスト岩田はクレオスとウェーブのOEM元で模型あるあるとしてほぼ同じものが若干安く買える。
HP-CRはクレオスのPS266を15mlから7mlにして、ニードルアジャスターを無くしてカウンターウェイト外した物みたい?↓のように互換性あるし

ガレージキットはプライマー、クリアー、艶消しと透明な液体を吹き付ける機会が多く、それも普通の塗料と交互にやることが多いのでいちいち完璧に洗浄するのが面倒なのでクリアー用としてコレを購入した。
クリアー用に1本あるとめちゃくちゃ楽ちんよ。

0.5mmもコンプレッサーの圧はまぁまぁ必要だが広範囲、特にクリアーの艶出しがかなりしやすいのでオススメ。

自分はいちいち塗料と溶剤攪拌する派なので7mlで十分だしね


1万前後、安いところ行けば9000円ほどで買える

PS771のヤバさに感動して最近メイン機として購入したやつ。

レバーもめちゃくちゃ心地よいし霧も細かくてとても良いが購入前から把握した、してなかった不満点はいくつかある。
詳しくは後述するが、先端が長めなのとカップに溝がないこと、エア調節ネジ邪魔すぎる。

ハンドピースの選び方

めっちゃ長いよ。
よく言われるシングルアクション、ダブルアクション、トリガーアクションとかではなく何個か使った経験で一歩踏み込んだ内容を書く。

ちなみに↑のはダブルアクションしか使ったことないから他は知らん😤

  • メーカーと製造国

グレード的にはよーわからん中華、その他台湾、大手台湾、国産で分かれていて基本的には国産、用途や妥協で大手台湾を選ぶと良い。

日本製
タミヤクレオス、ウェーブといった模型メーカーが販売しているがいつも通りOEM品。

ウェーブのアドバンス2種とクレオス全品?が日本のアネスト岩田製で、岩田は自社でも販売している。
岩田製の物は基本高いが、ホビー用OEMはそこそこ高いくらいでホビー用に味付けされてるのでオススメ


タミヤのHGシリーズも日本製だが作ってる所はよーわからん。
自分は使ったことない

台湾製
主にエアテックスが取り扱っている。
普通に使えるし日本製使うまでは不満も特に無かった。
ただ日本製使うと、サブでいいなって感じ。
(台湾製でも1万超えてる高級品は知らん)

ウェーブのアルミ製はエアテックスのビューティ4で、ジュニアの古い方はmj724なのが注意点

タミヤの安い0.3と0.5も台湾製だが評判は良くない。

アネスト岩田の7000円くらいで買える最下位シリーズのネロも台湾製だか中国製なのも何気に注意が必要。

中国製
Amazonのノーブランドや最近できたよーわからんメーカー品。

すぐ詰まるしコッテリしたのろくに吹けないし細吹きもだめ、更に壊れやすい。

絶対に買ったらダメ

  • 値段

前述通りエアブラシの中で1番ハンドピースが値段と性能が直結するので日本製の1万円のを買うべき。
次点で7000円ほどの台湾製

5000円以下は基本的に地雷だと思って買わない方がいい。
精度を要求しないクリアやサフ用でも使いづらくてイライラすると思う。

マジで自分が出そう思ってる金額+2000円くらいはだした方がいい

  • 口径


とりあえず1機目なら0.3mmか岩田の0.35mmを買えば小面積から大面積まで塗装できる。
実は同じ口径でも値段が高く精度がいいほど細かく吹けたりする。

2機目は0.5でサフやクリアー用買うのがオススメかな?
この二つの用途なら精度をそこまで求めないので無理に国産を買わず、台湾製などにクオリティを落とすのも選択肢のうち。

ガレキなら最終的には0.18も欲しい。

0.2mmについては0.3と比べて誤差&+1万出して0.18mmの精度や霧の細かさがえげつなさすぎるので自分は買っていない。
正直そこそこの0.3とそこそこの0.2両刀使いになるなら高い0.3買った方が細かく塗装できるよ。

  • 本体

比較して気になるのは先端、真ん中、お尻の3つかな

まず先端に関してはよく言われるようにニードルを保護するキャップが平面だったり王冠👑型だったりがある。
実際問題どれも体感変わらないが平面じゃないと指を押し付けての高圧でのうがい洗いができないのが気になるくらい。


そして、先端の長さがかなり気になるのがPS289を購入してから気がついた。
PS289は自社の低圧コンプレッサーでも使えるようにか、低圧でも安定して吹けるエアアップ機構を取り付けた影響で先端が長くなっている。
コレで今までの感覚で細吹き出来なくて、今は慣れる為に少しづつ頑張ってる感じ。正直購入前に気づきたかった。
エアアップ機構については誰も検証してないので不明。

追記
289のが吹きに関しては安定するけど、mj724のが持つのが安定するな?と変えてからずっと思ってた元凶がわかった。
特殊な持ち方をしていて安定して細吹きできていた。
まぁ言うて出癖以外289のが断然性能いいし同値段帯で良さそうなの他にないからHP-CP買うぞ!って時まではこれ使うかな。

その次はPS289と771にあるエア調節ネジだが邪魔で重くて触らないし、弄りすぎたら故障の原因になるとか意味わからんすぎるので自分は要らない派。
289は先長とこれのおかげで片重心になってる。


中心はレバー関連や、ホースの接続部の角度。

レバーはボタンの形、押しストローク、引きストロークの3種類


形に関してはエアテックスや安もんに多い平面型よりも岩田の丸型の方が自分は使いやすかった。
確証は無いがPS771用のボタンがほぼ同じ形でピストン一体型では無いので他のバンドピースと交換できそう。

押しストロークも結構こだわりがある人が多く、熟練者は押し加減でエア圧を調整できるらしい。
コレに関してはMJ724は短く軽くて抜群に良かった、岩田=クレオスのはストロークが長くエア出る時にボタンをクリックしたような感覚があるのが未だ若干慣れない。

引きストロークの強さはある程度パーツを調整したら緩めたり硬くすることができる他、クレオスのPS274は引きを半分ほどで全開になるらしいなどエアブラシによって出る加減に違いがあるみたい?
引き心地が悪い場合は各メーカーから出ているメンテナンス用のグリスを稼働部に塗布すればだいぶ改善される。

ホースの接続部はPS289だけが斜めになっている。
実質的な持ち手でもあるので重要そうな部分だが今の所違和感はない。

追記:持ち手の形による違い。(個人の感想)



お尻はニードルアジャスターの有無が1番気になるところだと思うが、数回使えばアジャスター無しでも簡単に塗料の出し方を調整できるのでコレも気にしなくていい。
と言うかカウンターウェイトを外して使ってる時もあるくらい。


PS771のようにアジャスターの加減を認識できるように穴が空いてるタイプは指が引っかかるのであまり好みではない。

手元には一体型しかないが、カップにネジが切ってあって大きいのや小さいのと交換可能のものがあるがあれはオススメしない。
カップの根本に切り込みがあるやつは基本そうだと思って良い

1番最初のがそうだったがネジの分塗料の入り口が狭く洗いづらい、ネジの中まで塗料が侵入して掃除が大変とめんどくさい事ばっかり。
ただ、サフやクリアー専用にするならそこら辺は気にしなくていいかも?


あとあまりネットで書かれないがカップの中もバスタブ型とそうじゃ無いやつが有り、バスタブ型はカップの崖になってる部分に塗料が溜まって最後まで使いきれない、側面の垂直面や角に塗料が溜まり洗いづらいといったデメリットがある。

この垂直面が、筆で力入れて擦りづらいから繊維出てあまり使いたく無い綿棒使ったり、角に塗料が溜まるのでいちいち筆で吸い取る必要あるのが面倒。

エアテックスとボークスのエアブラシがバスタブ型でそれ以外は普通の型っぽい?



ここは単純に自分の清潔さだがカップの外側に溝が入ってるやつをオススメする。
余った塗料やツールクリーナーを捨てる時にカップの溝がある時そこに塗料が溜まってハンドピース本体に塗料が回らなくなる。
溝がないと全体に塗料がまわって汚いだけではなく、パーツの固着の原因になってしまう。


サイドカップ型は洗いづらいので論外。
吸い上げ式はコンプレッサーが強い場合に限りサフや白などの洗浄面倒くさいやつ用にはアリ。(特に3Dプリンター所持している原型師さんは多用しそう?)

オススメのハンドピース

自分が購入したオススメ品と、未購入だがよさそうだな〜と思ってるやつを紹介


1万円前後

中国製や台湾製を使った身からすれば最高に綺麗にふけて詰まったりのストレスがない

オススメ

長所
・みんな使ってるから何かあった時の対処がしやすい
・レバーが滑らかで出し加減の調整がしやすい
・吹き付けが綺麗で安定している
カップ一体型の非バスタブで掃除が楽
・持ち手が斜めのおかげで安定して持てて大面積が楽

短所
・エアアップ機構が効果あるかわからん。
・おかげで先が長く他のハンドピースと感覚が違う。
・エア調整ネジが邪魔
・持ち手が斜めでスナップは効かせづらい

  • アネスト岩田 HP-CR

8000円

単純に質が良く何もオプションもないので気軽に0.5mmで広範囲に吹ける
2〜3個目のハンドピースにオススメ

長所
・0.5mm
・ギミックがない

短所
無し
・289と比べると少しレバー引いた時の内部の稼働を少し感じる程度(多分階級の差)

20000円

脅威の0.18mmは伊達ではなく極度の細吹きや、ほんの少しづつ塗料を出すことで繊細なグラデーションが可能

長所
・最小の細吹きができる
・レバー動作が289以上に滑らか
・これでしかできないこと多すぎる

短所
・高い
・使用用途が少ない

  • 以下持ってないやつ
  • ウェーブ アドバンス HT-581

1万円半ば

クレオスの289の姉妹品?と勝手に思ってる
なのでクレオス289と比べた結果を

長所
・ニードルキャップが平面と王冠2種類ある
・エアアップがない分短くて良い
・289と違い持ち手が真っ直ぐなので多分小回りきかせる持ち方ができる(自分の持ち方がおかしいだけ)

短所
クレオスより若干高い
・エアアップがない分低圧の安定へるのかな?
・カウンターウェイトのギザギザ痛そう。

289より若干安いやつ
なんもオプションないの!ええやん!と思いきやレバーの引きが半分で塗料の噴出MAXになるみたいでベタ塗り向きっぽい

1000円くらいしか変わらんなら289のがいいよねってことで自分は289にした。

8000円ほど

日本製エアブラシだと1番安い?し外見が1番機能的に見える。
ただここのエアブラシ経験がないためなんとも言えん

長所
・先が短く、ニードルキャップがラッパ型で見やすそう
カップに溝が入ってる
・エア調整ネジが無い

短所
設計が古そう?

レバーが平面

  • アネスト岩田 HP-CP

27000円

アネスト岩田のちょっと良いやつ。
ちょっと良いやつでこの値段怖い

見た目だけだとPS289のエア調整ネジ無しverで良さそうだし、中の精度もかなり良いはず

  • アネスト岩田 HP-BCS

10000円

吸い上げ式と呼ばれるやつ。
カップではなく下に専用の塗料瓶をそのまま装着して塗装できるどちらかというと高面積向きのやつ。

廉価版のHP-BN7000円は中国と台湾製でちょっとなぁ感、一つ下のHP-BCRとは値段全く変わらないのでBCSがお得よね♪

フツーに模型する分には必要ないが、原型師のような3Dプリンター出力品を沢山使う人のサブにオススメ。

仕組み的に顔料が本体に残りづらいのでサフのような洗浄面倒くさい系塗料を洗浄しやすく、揮発も起きづらいので長時間放置ができる、そして前述通り容量が大きい瓶を装着するのでいちいち注ぐ必要がない。
この特性が3Dプリンター出力品を作る時に最適みたい

欠点としては高圧のコンプレッサーじゃないと仕組み的に難しいことと、さまざまな色を使う場合専用の瓶が何個も必要なこと。

まとめ

以上がオススメのハンドピースの選び方。
簡単にまとめると「日本産8千〜1万円」「カップ一体型のバスタブじゃ無い方」を選べばなんでも良く不満は無い。

だいぶ長く見辛くなったけど、多少は選び方がわかったと願いたい