マグスのゲーム&映画ブログ

基本ゲームや映画たまにプラモとかのレビューを書く雑なブログ。ゲームの考察などはツイートした物を後から再構築する形なので最新を見たいならTwitterを。

『レミニセンス』ネタバレ無しで簡単な感想

f:id:MGS_1113:20210917185227j:plain
珍しくPVとかの前情報何も見ないで、直感だけで観た映画。
公開日なのによく行く映画館オリジナルの高クオリティの部屋が用意されておらず端っこの部屋でやってたので不安があったが直感通り自分の好みドンピシャの映画で素晴らしすぎて感極まり涙をながしてしまった。

ワーナーJPが若者向けのようなクッソ寒い広告出しているが真逆の大人向け映画なので広告で損している。
加えて監督のリサ・ジョイでは無く5人いる製作の1人であるジョナサン・ノーランを主に宣伝しているのは如何な物かと疑問しかない。
実際自分も父親に勧めた際、父は勘違いしていた。

追記
公開まで避けていたTwitterの広告動画を見たけどこれは酷いな、何一つ設定があっていないので台本書いた人100%映画見ていない。
これじゃ誰も見ないでしょ

注意点

自分は前情報無しで見て心底良かったと思っている。
少しでもネタがわかると急激につまらなくなる系なので少しでも気になると感じたら早めに行くことをおすすめする。

どんな人に向いてるか

探偵や警察物のアドベンチャーゲーム
バンバンアクションでは無く昔ながらの静かな映画
若干荒廃した世界系

ここら辺が好きなら間違いなく合う

ストーリー

世界的に水位が上がり水没した街、ダムに囲まれた街、ダムの上に孤島を築いた街の3種類階級ができてしまう。
そんな世界で記憶を再体験できる装置を使い商売をしているヒュー・ジャックマン演じる「ニック・バニスター」は客としてやってきた「メイ」に恋し自身と彼女にまつわる事件を調査することになる。

感想

ネタバレ込みでしかろくなことを語れない作品だと思ってるので要点だけを簡単に。

  • 世界観

「水没した近未来、そして格差」このような荒廃した世界で格差問題がより浮き彫りになる世界観はよくあるが今作の評価点は、この世界観でやろう!→ならこういう設定はどうだろう?と言った世界観に合わせる日常が上手く作られている。

水位上昇した→温暖化で気温が高くなったから→昼が暑くなったのなら人間は徐々に夜行性になるのでは?
ここまで考えられているのは珍しいと勝手に思っている。環境に合わせた生物の進化を感じられる。

  • 記憶を再体験できるアイテムを最大限使っている

自分が大好きなアサシンクリードをはじめとした色んな作品でこのようなアイテムはよく登場しているので画期的なアイデアではない。(アサシンは厳密には少し違うが)
だがこのアイテムを使ったいつもの現象や今後起きる予想など、全てが期待通りに進むのでツッコミのようなやましい考えなく見れるのはいい。

装置を第三者が閲覧する描写自体も「現行型」は垂らしたケーブルが3D映像となるホログラムのような物で「旧型」は1人称視点の動画を映写機で壁に移す現代的な物で分けられており技術のギャップを感じられるのが凝っていて個人的に評価高くて気に入っているポイントでもある。

逆に言えばこの設定に慣れてない人は少し慣れるまで大変かもしれない。

  • ヒントが記憶に残りやすく全て回収される

これはマジで凄いと思った。
監督の旦那兄弟の作品に似ていてヒントを拾いそれを覚えておきながら見る必要があるタイプ、割と人を選ぶ映画ではある。

今作ではあからさまなヒントといつのまにか植え付けられたヒントの2種類あり何が凄いかというと、どっちも無意識に記憶して答えが導かれた際にちゃんとヒントや違和感を覚えていること、人の記憶をテーマにしそれにまつわるいくつかのことを説明してるだけあってか?かなり練られ脚本ができている。

少し残念なことはヒントを出すのは良いが考察の余地がほぼないこと。
ヒント過程答えの関係を「過程は他の二つを結びつけるために新たに作られた道」と考える、だがこの映画は「まずヒントを出す、だが答えから道が急が伸びてきていきなりヒントとの道ができる」感じ例えが下手

考察の余地は無いが全ての疑問、違和感と言ったヒントが徐々に答えられ、しかもそれらヒント類も全て記憶されているはスラスラと気持ちよく観れると思う。

  • アクションシーン

合計10分も無いかな?くらい短い(満足)(なんならもう少し短くして)

主人公のニックと部下のワッツが元軍人なこともあって「何でコイツら戦えるねん的」なツッコミも無く見れた。
ヒュー・ジャックマンかっこええ

まとめ

一見難しそうだが、設定を理解し作品をちゃんと見とけば理解でき楽しめる内容。

世界観や機械の設定といった一見、ガワが重要でも中身は重要な事ではないものも設定として作り込まれているので評価高い。

アクションシーンは短くゆったりと黙々と観ていられる。

ヒュー・ジャックマンかっこいい