そこそこ批判的な内容ではあるが、それをわかっていて当時購入しなかったのを承知して欲しい。
概要
EA傘下のMotive Studiosが開発した2020年10月に発売されたフライトシューティング。これを最後に地獄の「EAによるCSゲーム独占契約」は終了した
確か発表から半年たたず発売され、フルプライス9000円ではなく6000円くらいと最近のAAAゲームにしては妙におかしい作品としてゲーマーとしての勘を感じたのはいい思い出、その勘通り周りは誰も買っておらずTwitterでも発売日しか話題にならなかったね。
ストーリー
オルデランの破壊後、帝国のリンドン・ジェイブス大尉はテリサ・ケリルや後にタイタン3と呼ばれるTIEパイロット共に自身が率いるヘリックス中隊はファスター・ヘイブンのオルデラン難民の掃討を命じられた。
掃討中リンドン大尉は反乱軍に亡命し船団を守る為反乱軍に助けを求めた結果エコー中隊が駆けつけ船団の護衛に成功した。
4年後
4年前エコー中隊に所属していた主人公はかつて亡命を手助けたリンドン司令官のヴァンガード中隊へ入隊し「スターホーク計画」の任務を行うことになる。
そしてインペリアル・レムナントのレイ・スローン提督の部下となりISD“オーバーシアー”の艦長となったテリサ・ケリルはタイタン中隊と共のリンドンへの復讐としてスターホークの阻止を計画する。
ストーリー感想
思っていた通り、思ってた物と違うストーリーで期待通り期待外れだった(日本語難しいな?)
カノンゲームではSWBF2のミニストーリーぶりに新共和国vsインペリアル・レムナント(以下帝国)の構図が登場したのはよかったがエンドアの戦いの直後の4ABYというのもあり、それが活かせて無かった感がある。新共和国側は穏健派の政治家を出して反乱軍というテロリスト集団ではなく正規の軍隊を強調し(フリスクが堅苦しくなった等移行への不満を垂れ流していた程度)帝国側も皇帝が死にレムナントの派閥同士で内戦や新たなる政府によって劣勢に追い込まれる雰囲気を強調して欲しかった。(帝国前者は隊で簡単な議論を後者は簡単にISDの修理をさせてくれない程度)
ディズニーが俺たちでもRoTJの後の話を書けるぞ!とイキった結果深く作れてないストーリーとなっている(数年前SWBF2でも全く同じの見たぞ)
もう二つほど問題があり、一つは新共和国と帝国両方の陣営を操作することになっているせいであっちこっちやることになりストーリーの協調性が無い。コレは二つのストーリーツリーがあり自由に進められるが重要なミッションは片方の陣営も同じ段階まで進めないといけないみたいな感じでやって欲しかったな。
二つ目は主人公の個性の無さ、オンライン前提で作られたためか主人公はキャラメイクとなり固定されていない、その影響で主人公は戦闘中マルチプレイで発せられるセリフ程度しか喋らないので戦闘中以外はNPCが一方的に語りかけているだけとつまらない内容となってしまっている。
この二つのせいでストーリーモードが憂鬱となり進めるのが面倒くさい。
毎度お馴染みポリコレウォーズ
誤解しないで欲しいが自分は差別主義者では無い、“偏った非差別運動”をしている奴らが嫌いなだけ
スターウォーズのテーマの一つとして差別問題もあり、人間白人男性主義の帝国軍vsいろんな人種や性別に寛容な反乱軍という構図になっている。(その反乱軍も銀河の住民からしたら自分の権力に為に戦う旧共和国の貴族達というイメージもあるし事実その通りだが)
今回のポリコレのコーナー
- 反乱軍
[黒人枠:リンドン将軍、グレス副隊長]
[近人間:ミラリアンのケオ]
[知覚種族:支配階級ミンバニーズのガニー、トランドーシャンフリスク]
いくら多様性を表すとは言えすげぇ偏ってる、強いて言えばガニーが緑肌で奴隷階級のミンバナイトではなく支配階級の赤膚のコーウェイなくらいか?
白人どころかアジア系がいないことが昨今の“流行”を良く表している。
- 帝国軍
[黒人枠:レイ・スローン(女性、非ゲームオリジナル)、リンドン(脱隊)]
[アジア枠:ケリル艦長(女性)、グレイ隊長] [女性枠(双方白人):ソル、ヴォンレグ]
[番外編サイボーグ枠:シェイ、LT-514(白人)]
前述通り白人男性主義の帝国だが半数が女性と有色人となってしまっている、女性も有色人も昔は皇帝の手になるくらいのエリートしか帝国軍人になれなかったので現代の帝国の表現の仕方は疑問しかない(そういうのはクソどうでもいいFOでやれよ)
特にアジア(恐らく韓国)系と女性ダブルで枠をとっているケリル艦長がヤベェ奴で上官の命令に従わないわ、味方の物資強奪するわ、癇癪起こすわ、自分の欲望であるリンドンのストーカーのため全体を巻き込むわそれが終わったら一目散に撤退するわでかなりの害悪艦長、こいつの顔見るのすら嫌でストーリー進めるのすら嫌になるくらい。(てかこいつの声優白人なのセーフなん?)
エイリアンいないだけええやん?と思っている人はキャラメイクを見て欲しい。
キャラメイクと機体のカスタマイズ
ステージ
恐らく5ステージくらい?だが1ステージ除いて全て宇宙空間で同じような障害物配置となっており、その大気圏内の1ステージも障害物無しなので惑星固有のギミック等は無いのでどれも似たようなステージになってしまっている。
唯一良かったのはパイプ状のガス内でたたかうステージ、GR75の護衛もありローグスコードロンの2のアリゾン・コリドーを思い出した。
戦闘画面
懐かしのX Wingやローグスコーンに倣って一人称が主になっている。そのせいと宇宙空間で上下感覚がないためバーディゴのような感覚に陥ってしまい普段FPSをやる人でも酔ってしまいやすい。
これはYウイングのコックピット、各コックピットは形が違うが基本的システムは同じなので少し慣れる必要がある。
左の丸い画面がレーダーで正面の敵を電子的に確認可能
真ん中左の青赤緑のバーが本作の目玉パワーコントロールで操作することによりエンジン、ウエポン、シールドに振り分けることが可能。目玉ではあるがこのゲームの面倒臭さに一役買っている。
その左の青いバーで速度を調整可能、エンジンにパワーを振ると速度が上昇し最大まで降るとエンジンブーストが可能。(このエンジンブーストはXやBなどSフォイルを持つ機体のみにして欲しかったよ)
右の緑はシールドでコレが切れたら数字で表しているHPが減ってくる、振り分けるとシールドのリチャージ速度が上昇し最大まで振ると200%までシールドを張ることが可能。四角ボタン長押しで前後に集中して張れる。
上の赤いゲージがウエポンの残エネルギー、赤に降るとリチャージ速度が速くなり最大まで振ると200%までチャージ可能。
その下はガジェットの残り回数
真ん中のディスプレイで敵の残り体力やシールドがわかる。
難しいでしょ、コレが今作のいいところでもあり悪いところでもある。
フリート戦解説
本作の主なモードで小型艦のCR90コルベットやレイダー級と共に前線を進め第一関門のネビュロンBとアークワイテンズ級を倒し、主力艦を倒しに行く形式になっている。
コレがまた面白く、ISD単体なら他のゲームでもあるが小型艦や中型艦も倒して前線を押し上げる感覚が新鮮で戦っている雰囲気があり大変満足!
主力艦の倒し方
主力艦は帝国側がインペリアルⅡ級スター・デストロイヤー(以下ISD)反乱軍がモンカラマリ・クルーザーMC75となっている。(個人的には反乱軍側はMC80ホームワン型が良かったがISDと比べてデカすぎるからしゃあないね)
基本的にまず各サブシステムを破壊するのがセオリー、そのサブシステムは破壊しなくてもイオン攻撃を当て続けてイオン化することでも一時的に無力化できる。
- シールド
小型艦や中型艦もそうだが青色のエネルギーシールドが張られているのでそれを解除しないといけない。
基本的には単純に少しずつ削る方法しかないが、イオン兵器を当てれば大幅に削ることが可能。ファイターでイオン魚雷がオススメと言った理由がコレ。
一応シールド内に入ればシールド関係なく削れるがリスクが多いのでボマー以外ではオススメできない。
シールドを止めたい場合はシールド発生装置を壊せば良い、ISDは艦橋上の球体2つ、MC75は側面のパネルがシールド発生装置になっている。
- 反応炉
ISDは下面の球体、MC75は下面の司令所に反応炉がある。
コレを破壊すると敵の弱点が露出し大ダメージを与えることが可能、だが魚雷ではピンポイントで当てることが不可能なのでプロトン爆弾か無ロックオンで撃てるミサイルを撃つ必要がある。
- 照準システム
ISDは甲板1段目、MC75は上面の柱にある。
破壊することで敵主力艦の命中率を減らすことが可能、だいぶ弱くなるのでシールドと同じくらい、破壊しやすさを考えると真先に狙うべきシステム。
一応各砲台は個別で破壊可能なので余裕があればそちらもやっておきたい。